夏の“クーラー病”対策 医師がスパイスカレーを勧める理由

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「寒いオフィスにずっといる人はもちろん、オフィスと外を行ったり来たりする人にもダメージが大きい。人間の体には恒常性があり、夏は汗を出し体内を冷やし、冬は体から熱を逃さないようにします。ところが現代の夏は、外では暑さ対策、屋内では寒さ対策に体が働く。これを数時間ごとに繰り返すと、自律神経が乱れ、頭痛やむくみ、だるさ、めまい、食欲不振などが出てきます」

 電車やバス、デパートや商店、レストランなど“寒い”場所はあちこちにある。いかに体を冷やし過ぎないか、夏の間、意識するしかない。

「自宅ではクーラーを27~28度に設定。冷たい飲食物をあまり取らない。シャワーで済ませず湯船に漬かる。これらを基本に、さらに私が体の不調の相談に来られた方に勧めているのが、スパイス多用のカレーです」

■ルーを使わず市販のスパイスで簡単に作れる

「スパイス」と呼ばれているものの多くには薬効があるためだ。実際、スパイスには漢方の生薬に置き換えられるものがかなりある。


「カレーに欠かせないターメリックは『鬱金(ウコン)』で、肝機能改善や健胃効果があります。クローブは『丁字(チョウジ)』といって食欲不振や胃腸の冷えによく、強壮効果も期待できます。フェンネルは『小茴香(ショウウイキョウ)』で、利尿・発汗を促す。食欲不振改善や胃腸の調子を整える作用もある。消化を助け胃液を出しやすくするカルダモンは『小豆蒄(ショウズク)』です」

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