酷暑で舌力や唾液力はヘトヘト…「口元」の夏バテ解消法

公開日: 更新日:

 酷暑で食欲を失い、食事は噛まずにのみ込める、冷たい麺類ばかり。そんな人も多いのではないか。実際、今年の夏は麺類が大人気。家庭用の手延べそうめん、チルド麺共に絶好調で各社とも前年比5%増だという。しかし、食べ物をしっかり噛む生活を忘れ、口元の筋肉や舌を甘やかせたままだと、さまざまなトラブルが起きてくる。自由診療歯科医師で、「八重洲歯科クリニック」(東京・京橋)の木村陽介院長に、その問題点と口元の夏バテ解消法を聞いた。

■雑菌が繁殖している

「硬い物を食べない生活を続けると、舌の筋肉が衰えて、舌の位置が下がってしまいます。そうなると垂れ下がった舌先が下の前歯を押して歯と歯のすき間を広げたり、寝ているときに気道を塞ぎ、いびきをかきやすくなります」

 唾液の分泌量も減り、質も悪くなる。そうなると口の中が乾き、殺菌効果も低下する。唾液による歯の再石灰化も行われなくなる。口腔の免疫力も低下する。結果、虫歯や歯周病が増え、始終口の中がネチャネチャして口臭もひどくなるという。

「本来、硬い物を食べるだけで歯は汚れが落ちるのですが、それをしなければ当然プラークが付着しやすくなります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景