夏休み旅行者は要注意!東南アジアで麻疹が大流行している

公開日: 更新日:

 日本国内で報告された麻疹ウイルスの遺伝子型も、フィリピンやベトナムなどで確認されているD8株やB3株が中心。海外から帰国した人が日本に持ち帰ってきた可能性が高い。

 東京都内だけでも、今年に入って101件の麻疹の感染が報告されているが、やはり推定感染地域はフィリピンやベトナムが並ぶ。

「GW明け直後の5月13~19日の20週目が17件の感染と数字がはね上がりました。ただし、医療機関が休日で、報告が遅れただけの可能性も否定できません。このペースは大流行した2011年に匹敵する感染数です」(東京都感染症情報センター担当者)

 麻疹は空気、飛沫、接触のどのルートでも感染し、感染力が極めて高いのが特徴。好発年齢は1歳が最も多いが、近年は成人の感染が増えている。先の東京都のデータでは、30代男性が最も多く、次が20代男性。1978~90年に生まれた人は、予防接種が1回だけ義務化されていた世代で、20人に1人の割合で免疫が不足する人がいるとされる。

 一方、2回接種が義務化された90年以降生まれの人は理屈上は免疫があるはずだが、実際に接種を受けた人が8~9割だったのだ。

 麻疹は子どもが発症する感染症だと思ったら大間違い。夏休みの海外旅行には気をつけたい。

【連載】家事育児の常識・非常識

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    二階堂ふみと電撃婚したカズレーザーの超個性派言行録…「頑張らない」をモットーに年間200冊を読破

  2. 2

    参政党・梅村みずほ議員の“怖すぎる”言論弾圧…「西麻布の母」名乗るX匿名アカに訴訟チラつかせ口封じ

  3. 3

    キンプリ永瀬廉が大阪学芸高から日出高校に転校することになった家庭事情 大学は明治学院に進学

  4. 4

    さらなる地獄だったあの日々、痛みを訴えた脇の下のビー玉サイズのシコリをギュッと握りつぶされて…

  5. 5

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  1. 6

    山本舞香が義兄Takaとイチャつき写真公開で物議…炎上商法かそれとも?過去には"ブラコン"堂々公言

  2. 7

    萩生田光一氏に問われる「出処進退」のブーメラン…自民裏金事件で政策秘書が略式起訴「罰金30万円」

  3. 8

    二階堂ふみ&カズレーザー電撃婚で浮上したナゾ…「翔んで埼玉」と屈指の進学校・熊谷高校の関係は?

  4. 9

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 10

    日本ハム中田翔「暴力事件」一部始終とその深層 後輩投手の顔面にこうして拳を振り上げた