老親の「外出がおっくう」「疲れた」は寝たきりの一歩手前

公開日: 更新日:

 老親が「疲れやすい」「買い物に行くのがおっくう」などと言いだしたら、「フレイル」を疑った方がいい。横浜市立大学付属市民総合医療センターリハビリテーション科准教授の若林秀隆医師に聞いた。

「フレイル」とは、体の予備機能が低下して健康障害を起こしやすくなった状態で、介護が必要となる前の段階。最も重要な要因となるのは、筋肉量が減少し、筋力や身体機能が低下している「サルコペニア」だ。

「身体的なフレイルは次の5項目でチェックできます。体重減少、筋力低下、歩行速度の低下、疲れやすさ、活動量の低下のうち1~2個該当すればプレフレイル、3個以上該当すればフレイルです」(若林医師=以下同)

 筋力は測定しないと分からないが、体重ならすぐ分かる。歩行速度というのは秒速1メートルで、歩行者用信号を青信号の間に渡りきれないなら問題。

 活動量の低下は、外出や体を動かす機会の減少を指す。

 50代のAさんの両親はともに80代前半。父親は山歩きが趣味で活動的。一方、母親は自宅で絵画を教え、社交的な性格だが、「少し歩くと息が切れる」と言い、自宅すぐのスーパーにも車で向かう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 4

    大山悠輔に続き石川柊太にも逃げられ…巨人がFA市場で嫌われる「まさかの理由」をFA当事者が明かす

  5. 5

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  3. 8

    どうなる?「トリガー条項」…ガソリン補助金で6兆円も投じながら5000億円の税収減に難色の意味不明

  4. 9

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  5. 10

    タイでマッサージ施術後の死亡者が相次ぐ…日本の整体やカイロプラクティック、リラクゼーションは大丈夫か?