秋の初めに悪化しやすい喘息 大人が重症化する意外な要因

公開日: 更新日:

 日中は暑さが残っていても、朝晩は涼しい。そんな季節の変わり目に悪化しやすいのが喘息だ。患者数は小児の方が多いものの、大人の方が重症化しやすい。その裏には、意外な要因があるという。東京医大名誉教授の加藤治文氏に聞いた。

 40歳の男性は、今でも2年前の秋の発作的な息苦しさを忘れられない。

「明け方に咳が出て、目が覚めました。だんだんゼーゼーし始めて、ものすごく息苦しくなったのです。そんな症状は初めてで、『このままではヤバい』と慌てて救急車を呼びました」

 搬送先の総合病院で喘息と診断されて、点滴と酸素吸入で息苦しさは軽快した。それからは呼吸器科に定期的に通院しながら、処方された吸入薬で発作を抑えているが、秋から冬にかけては時々発作的な呼吸困難に襲われ、怖くなるという。

「成人発症で注目されているのが、ペットの影響です。最近、犬や猫などを室内で飼う人が増えた。そうすると、ペットの毛が床に落ちたりして、アレルギーを起こす恐れがあります。喘息は、アレルギー疾患ですから、一度アレルギー反応を起こすと、ちょっとしたキッカケで悪化しやすくなるのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも