飛散量が少なくても危ない“凶悪化する花粉”対策のポイント

公開日: 更新日:

 都内では約2人に1人がスギ花粉だといわれる。近年、問題視されているのが都心部での花粉の「凶悪化」だ。花粉の凶悪化にいち早く着目し、研究を行うのが埼玉大学大学院理工学研究科の王青躍教授。

「スギが大量に生える山間部と市街地では、山間部の方が花粉症の有症率が高くなるはず。しかし実際は、市街地の方が有症率が高い。山間部と市街地の差といえば、大気汚染になります。私は大気汚染の研究をしていたこともあり、大気汚染と花粉を関連づけて考えるようになりました」

 文科省の科研費などによって開発した特殊な計測技術によってたどり着いたのが、大気汚染による花粉の凶悪化だ。3つのポイントがある。

■膨張して爆発 

「花粉症の発症原因は、花粉の中に存在するアレルゲンです。スギ花粉の場合、Cry j1(クリジェイワン)、Cry j2(クリジェイツー)が主なアレルゲンです」

 Cry j1は花粉の外に、Cry j2は花粉の殻の中に多く見られる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  2. 2

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  3. 8

    脆弱株価、利上げ報道で急落…これが高市経済無策への市場の反応だ

  4. 9

    「東京電力HD」はいまこそ仕掛けのタイミング 無配でも成長力が期待できる

  5. 10

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー