著者のコラム一覧
小林ひろみメノポーズカウンセラー

メノポーズカウンセラー。NPO法人更年期と加齢のヘルスケア会員。潤滑ゼリーの輸入販売会社経営の傍ら、更年期に多い性交痛などの相談に乗る。

中高年は多彩なラブグッズの使用で新しいスタイルの性交を

公開日: 更新日:

「肌の老化」や「肉体の劣化」は、商品広告などでよく使われるワードです。しかし、人は生まれてから死ぬまで体の変化を続けているだけ。私は老化や劣化ではなく、ただの「変化」と思っています。

 その体の変化の中で起きるセックスの痛みは中高年の女性に表れます。個人差はあるものの、閉経によりエストロゲンの分泌が減少すると性器の弾力や潤いが少なくなるのは自然な変化なのです。男性でも10年前、20年前と比べて勃起力が落ちた人もいるでしょう。どちらも医療機関に相談でき、薬で対処できることもあります。

 しかしここで注目したいのは、お互いの体が変化していて、かつ妊娠を望んでいないのに、勃起・射精のセックスにこだわる必要があるのか、ということ。

 セックスは、カップルの自由スタイルであるべきです。中高年の女性が性器の乾きを感じる時、少しの刺激でも痛みや時には出血を伴うことがあります。挿入しなくても、クリトリスなどの外性器への刺激で気持ち良さを感じる女性は多い。勃起・射精は「マスト」ではありません。勃起力を取り戻そうとED治療薬を飲む中高年男性もいますが、パートナーの女性はそれを全く求めていないかもしれません。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」