世界初の合剤も登場 増加傾向にある「喘息」治療の最新情報

公開日: 更新日:

 喘息は身体的・精神的にQOL(生活の質)を下げ、労働生産性・活動障害を2倍悪化。しかし、さまざまな治療薬が登場しているにもかかわらず死亡者数は年間1500人を下回っていない。重症に限らず、中等症、軽症でも死に至ることがある。

「軽症でも次の日に重症になるのが喘息なのです」(東田医師)

 前出のように、コントロール良好であれば喘息の症状は出ない。咳、ゼーゼーヒューヒューといった喘鳴、呼吸困難や息苦しさなど呼吸機能の低下が見られたら、速やかに呼吸器内科を受診すべきだ。

 見逃しやすい症状としては「走る、階段や坂道を上がる、大声で笑う、ホコリやたばこの煙を吸い込む、疲労やストレスなどちょっとした刺激で咳き込む」「風邪をひきやすい・長引く」などがある。

「喘息の症状は夜中に起こるのが特徴。昼間に起こるようになれば、かなり進んでいる。症状は喘息という病気の氷山の一角で、根底には気道の慢性炎症がある。喘息のない生活の実現には、抗炎症治療の継続が重要です」(東田医師) 

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束