著者のコラム一覧
尾上泰彦「プライベートケアクリニック東京」名誉院長

性感染症専門医療機関「プライベートケアクリニック東京」院長。日大医学部卒。医学博士。日本性感染症学会(功労会員)、(財)性の健康医学財団(代議員)、厚生労働省エイズ対策研究事業「性感染症患者のHIV感染と行動のモニタリングに関する研究」共同研究者、川崎STI研究会代表世話人などを務め、日本の性感染症予防・治療を牽引している。著書も多く、近著に「性感染症 プライベートゾーンの怖い医学」(角川新書)がある。

女性が知らない男の生理…タマはどうして縮み上がるのか

公開日: 更新日:

 また、あることをすると片側だけの精巣挙筋が収縮する「挙睾筋反射」という現象もあります。これは太ももの内側を上から下にピンでこすると、同側の精巣が縮み上がるのです。この皮膚反射も精巣を外傷などから保護するために起こります。

 医療現場では挙睾筋反射を検査のひとつとして行う場合があります。それは脊髄の病気や脳卒中などで、随意筋(意識的に動かすことができる筋肉)を支配する神経が障害されると、挙睾筋反射が消失するからです。

 精巣がねじれる「精索捻転症」でも約90%で挙睾筋反射がなくなるといわれています。

 ちなみにジェットコースターに乗ったり、車で急に段差のある道路を通ったりするとき、股間の辺りが「フワッ」とする独特な感覚があります。苦手な人が多い通称「チンさむ」です。これは精巣挙筋が縮んで起こる現象ではなく、体がマイナスG(重力)によって浮き上がるために起こる感覚です。もちろんジェットコースターを嫌いな人は、緊張で精巣が縮み上がることもあるでしょう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」