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永田宏長浜バイオ大学元教授、医事評論家

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

コロナ禍で急増中…警察と厚労省では自殺者数が異なる

公開日: 更新日:

 新型コロナは心にも大きなダメージを与えることが分かっている。感染への恐れや先が見えない自粛生活への不安、日本社会を覆う閉塞感から気持ちがふさぎ込んでしまう。「新型コロナうつ」などという言葉を耳にした人も多いはずだ。そんな中、7月以降、3カ月連続で自殺者数が増えている。著名人の自殺も相次ぎ、その「後追い自殺」「模倣自殺」も多いという。

 ところで、こうした自殺者数は警察と厚労省ではその数が異なる。なぜなのか。

 警察庁によると、先月自殺した人は速報値で全国で1805人。昨年同時期に比べて143人(8・6%)増となった。目立つのは女性の自殺で、昨年よりも27・5%増えて639人だという。

 8月の自殺者は1854人で昨年同月よりも251人多かった。自殺者が昨年より多かった月は3カ月連続となる。

 自殺者は2009年の3万2845人以来、減り続けてきた。とくに今年の自粛期間中の4月は昨年と比べて321人、5月は284人も減った。このまま減り続けるのかと思いきや、経済活動再開後の7月にはプラス25人となり、8月以降一気に増えた。

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