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東丸貴信東邦大学名誉教授、平成横浜病院健診センター長

東京大学医学部卒。東邦大学医療センター佐倉病院臨床生理・循環器センター教授、日赤医療センター循環器科部長などを歴任。血管内治療学会理事、心臓血管内視鏡学会理事、成人病学会理事、脈管学会評議員、世界心臓病会議部会長。日本循環器学会認定専門医、日本内科学会認定・指導医、日本脈管学会専門医、心臓血管内視鏡学会専門医。

欧州は1日15万人の新規感染 PCR検査は受けるべきなのか?

公開日: 更新日:

 新型コロナ感染症では、大多数の感染者が無症状か軽症であり、無症状の感染者から他の人にうつる可能性があることが分かっています。台湾やベトナムなどでは地域や都市全員のPCR検査を行い、この感染症の封じ込めに成功しています。他の国々でも可能な限り広い範囲での集団PCR検査を行っているところが多いのです。

■抗体検査の方が有用ともいわれたが…

 これに対して「やりすぎ」「経費の無駄」のほか、陽性者に対する社会的制裁を懸念する向きがあるのはご存じの通りです。中には、PCR検査の信頼度を問題にする人もおられます。

 まずPCR検査は遺伝子増幅なのですが、初期の内外のPCRプローブ(ある物質を検出するために用いる物質)には信頼性に問題がありました。

 しかし、きちんと検体が採取され、米国疾病対策センターのプローブのような信頼できるものを使用できれば、精度は非常に高いのです。さらに安全な唾液での検体採取で感染力のある人の診断ができます。現在の感染状況の把握ができない抗体検査よりはるかに有用です。

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