著者のコラム一覧
小林ひろみメノポーズカウンセラー

メノポーズカウンセラー。NPO法人更年期と加齢のヘルスケア会員。潤滑ゼリーの輸入販売会社経営の傍ら、更年期に多い性交痛などの相談に乗る。

妊娠しないのはセックスの回数が少ないからと思っていたら…

公開日: 更新日:

 今回は、セックスの痛みと不妊症について取り上げたいと思います。

 セックスで痛いと、ほかの新婚カップルと比較してセックスの回数が少なくなってしまいがち。また、まったくセックスしない“未完成婚”という形を取るカップルも存在します。

 私自身もセックスの痛みがひどく、月1~2回、排卵日近くだけのセックスが限界でした。1年たっても妊娠せず、でも回数が少ないから長めに様子を見ようとのんびりしていました。「セックスの回数だけの問題だから、排卵のタイミングが合えばすぐに妊娠するだろう」と思い込んでいたのです。

 産婦人科に行ったのは、結婚から5年も経過し、妊娠しやすい年齢を過ぎた37歳のとき。夫婦で検査を受けると、夫側に原因があることが分かりました。3年間のつらい不妊治療の末、子供を断念しました。

 痛くてセックスをたくさんする気になれない。でもそれは、子供が欲しいカップルにおいては、妊娠する機会が減ってしまうことになります。そして時間だけがどんどん過ぎていく。私のようにセックスの回数を増やせないカップルで、将来子供を望む場合は、夫婦で検査だけはしておくとよいかもしれません。

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