著者のコラム一覧
小林ひろみメノポーズカウンセラー

メノポーズカウンセラー。NPO法人更年期と加齢のヘルスケア会員。潤滑ゼリーの輸入販売会社経営の傍ら、更年期に多い性交痛などの相談に乗る。

妻の役割だから…したくないのに"する"女性が8割もいる

公開日: 更新日:

「これまで痛くなかったのに……」

 中高年になると性交痛を感じる女性がぐっと増えます。なぜなら、女性ホルモンが減少して粘膜の潤いが不足し、濡れにくくなるから。しかし、性について口にするのは恥ずかしいとの潜在意識があり、夫やパートナーになかなか言えません。

 気乗りしないのにセックスに応じる女性がどれくらいいるか、想像したことはありますか? 日本性科学会のセクシュアリティ研究会が有配偶者863人を対象にして行った調査では、「よくある」「時々ある」「まれにある」を合わせると、8割にも上りました。そして理由のトップ2は、「相手が喜ぶから」「妻の役割だから」。つまり、多少痛くても相手が喜ぶのでセックスに応じてしまう女性が少なからずいるのです。

 気乗りしないセックスが続くと、次第に不満が募り、最終的には「セックスの拒否」に至ります。男性からすると突然の拒否かもしれませんが、サインはずっとあったはず。「痛そうな顔をしている」「楽しめていなさそう」などです。男性には、そのサインをぜひ見逃さないでほしい。あるいは、思い切ってセックスの痛みがあるか質問してみるのもいい。自分から痛いことを言いだせない人も、イエスやノーなら答えられるかもしれません。セックスを拒否されると傷つき、男女問わず寂しい気分になります。勇気を奮って、質問してみてください。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    豊作だった秋ドラマ!「続編」を期待したい6作 「ザ・トラベルナース」はドクターXに続く看板になる

  3. 8

    巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

  4. 9

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  5. 10

    中山美穂さんが「愛し愛された」理由…和田アキ子、田原俊彦、芸能リポーターら数々証言