新型コロナ「軽症だったのに急に悪化して死亡」を防ぐ準備

公開日: 更新日:

 通常は、酸素飽和度が90%を下回ると、息苦しくて仕方なくなる。ところが、「幸せな低酸素血症」に陥った場合、苦しさを感じないため、自分が低酸素血症になっていると気付けず、初期症状を見逃してしまう。結果、気付いたときには重症化しており、死亡リスクが高くなる。

「低酸素血症の人が全員『幸せな低酸素血症』になるのではありません。一部ではあるものの、コロナに感染していたことが分かり、軽症と診断されたけれど『幸せな低酸素血症』になってしまうのではないかと心配な場合は、低酸素血症を視覚的に判断する方法としてパルスオキシメーターを使用する手があります。パルスオキシメーターは簡易的ではありますが、早期に低酸素血症かどうかを判断できます」

 低酸素血症を起こしていると、前述の通り酸素飽和度は90%を下回る。そこまで待たず、95%未満ならば医療機関に連絡し、医師の指示を受けるべきだ。高齢者はもともと酸素飽和度が低い場合が多いので、すぐに低酸素血症に達してしまう可能性がある。感染者数が爆発的に増え、また感染力が高いといわれる変異種が登場した今、事前に準備をしておくに越したことはない。

 ちなみに、記者が自分用と老親用にネットで購入したパルスオキシメーターは、送料込みで3980円だった。到着までしばらくかかるという(1月20日時点)。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    長瀬智也が国分太一の会見めぐりSNSに“意味深”投稿連発…芸能界への未練と役者復帰の“匂わせ”

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  3. 8

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  4. 9

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  5. 10

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…