視界に糸くずのようなゴミが見える…放っておいてもいい?

公開日: 更新日:

 視界の中に黒い点やゴミ、虫のようなものが飛んでいるように見えるのは「飛蚊症」による症状です。

 眼球内の空間には透明なゼリー状のものが詰まっていて、硝子体と呼ばれます。大半は水分でできていて、わずかに線維も含んでいます。

 若いころの硝子体は均一に透明なのですが、加齢とともに濁りができてきたり、水分と分離した線維がゴミのように浮遊してくるのです。眼球内にある濁りやゴミに、明るいところを見たときなどに光が当たり影として見える。これがメカニズムです。

 飛蚊症の原因は、加齢をはじめ自然に起きる「生理的」なものと「病的」なものの2種類があります。

 生理的な原因であれば、とくに治療の必要はありません。ゴミの影は邪魔ですが、視力には影響しないからです。ゴミが移動して影をつくらなくなるケースもあります。生理的な場合は、あくまで“症状”であって病気ではありません。

 どうしてもという場合、治療法として、網膜剥離と同じ硝子体手術(硝子体混濁を切除、吸引する手術)もありますが、ハイリスクなのでおすすめはしません。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  4. 4

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  5. 5

    2025年は邦画の当たり年 主演クラスの俳優が「脇役」に回ることが映画界に活気を与えている

  1. 6

    真木よう子「第2子出産」祝福ムードに水を差す…中島裕翔「熱愛報道」の微妙すぎるタイミング

  2. 7

    M-1新王者「たくろう」がネタにした出身大学が注目度爆上がりのワケ…寛容でユーモラスな学長に著名な卒業生ズラリ

  3. 8

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  4. 9

    高市政権の積極財政は「無責任な放漫財政」過去最大122兆円予算案も長期金利上昇で国債利払い爆増

  5. 10

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手