(7)泣きながら抵抗を続け、罵声を浴びせかけられ…息子はへこんだ

公開日: 更新日:

「家に帰して。ここには絶対いたくない!」

 ショートステイ初日。手続きを終え部屋に案内された途端、おかんは涙をボロボロ流しながら叫んだ。

 嫌な予感は的中だった。ここまで強い拒絶になるとは思っていなかった。どう対処すべきか戸惑っていると、さらにこんな言葉を投げつけてきた。

「アンタは何でも勝手に決めてしまう」

「なんで嫌がっているのにこんなところに連れてくるの」

「私は自分で何でもできる」

「アンタたちの世話にはならないから家に帰して」

「どうなってもいいから家に帰して」

 知らない人が聞いたら親子仲が悪いのではと勘ぐるかもしれない。そんなことはない。むしろとてもいい関係のはずだ。なのに今、目の前の母親は息子からひどい扱いを受けているかのような形相で、泣きながら罵声を浴びせかけている。

 正直かなりへこんだ。それでも「はいそうですか」と家に帰すわけにいかない。落ち着かせるべく反論は封印し、ケガを早く治すためには必要なことだと説得を続けた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    北島三郎(3)「北島ファミリー」の長女・原田悠里が語る御大

  2. 2

    「マクドは健康保険と年金に加入できてよかった」 シニアが働き続けるために必要なこととは?

  3. 3

    徳川光圀(1)水戸黄門は全国漫遊などしていない 主に出かけたのは江戸と領地の往復

  4. 4

    東京・蒲田の2駅結ぶ蒲蒲線、大田区と地元を取材して分かった実現のハードルと地元の思い

  5. 5

    東京・大井町、OIMACHI TRACKSと対照的な東小路飲食店街、商店街理事長が直面する2つの問題

  1. 6

    NHK夏の音楽特番「うたであえたら」は北川景子のMCが見事 カオスと化した近年の紅白はお手本に

  2. 7

    「山口組」抗争指定解除へ、それでも対立は続く…6代目幹部「喜ぶのは早い」

  3. 8

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  4. 9

    止まらない高市首相SNS発信に官邸総動員の実態…この週末は3日間で11連投も「ゴキブリ」投稿で大炎上

  5. 10

    清水アキラさんが三男急死の直前に語っていた“せがれ”のこと 良太郎さんに口説かれものまねショー復帰