「攻めのリハ看護」10項目とは(7)服用薬を6剤以下に減らす医師力と看護力が必要
看護師による「攻めのリハ看護10項目」の⑨は、内服治療におけるポリファーマシー(多剤併用)を減薬する看護力の視点です。
回復期リハビリ病棟の入院患者の大半は「ポリファーマシー」です。たくさんの薬を服用することは、薬の副作用や薬の重複による有害事象が発生する可能性が高まります。80代、90代の高齢者が10~20種類ほどの薬を当たり前のように飲んでいる日本の現状は世界的には極めてまれで、警鐘が鳴らされています。
2020年の当院における睡眠薬、向精神薬、抗コリン薬などの服用状況を「無」「軽度」「高度」の3群に分類して影響を解析したところ、ポリファーマシー群は、改善する到達度が低下していました。さらに、25年、「ポリファーマシーは回復期入院高齢患者のADL(日常生活動作)を低下させる」という結果となり、老年医学に関する研究を扱う世界的学術誌「BMC Geriatrics」に掲載されました。
もちろん、ポリファーマシーでも改善する群と改善しない群があります。しかし、長期内服すると多かれ少なかれ多剤併用薬の副作用は必ず生じますので、退院時の回復の“ゴール”を高くするためには、内服薬を6剤以下に減薬する医師力と看護力による治療力が必要です。


















