喘息治療がコロナ感染と重症化を抑制 2つの薬がポイントに

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 受診控えで喘息の治療がストップしてしまう問題点はさらにある。気道のリモデリングが起こるリスクが高くなるのだ。

「リモデリングとは、喘息治療の中断や放置などで炎症が長期に続くことで気道の線維化が進んで硬くなり、気道が狭くなったまま元に戻らなくなる状態を指します。リモデリングが起こると喘息が難治化し、薬が効きづらくなります。呼吸機能は誰でも年齢とともに低下しますが、そのスピードが速くなり、年を取ってから呼吸困難などで苦労することもあります」

 喘息は効き目の良い薬が複数登場しているが、それにもかかわらず喘息で死亡する人がいる。リモデリングが関係している可能性は大きい。

 喘息治療はまず、吸入ステロイド薬をはじめとする「長期管理薬(コントローラー)」を毎日投与すること。繰り返しになるが、症状がなくても気道の炎症を抑えるために使用する。

 次に、喘息発作が出た時には、気道を広げ発作を鎮める「発作治療薬」を投与する。

「20歳を越えてからの喘息は寛解しづらい。基本的に長期管理薬は生涯使うことになります。しかしそれによって、健康な人と変わらない生活を送れます」

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