著者のコラム一覧
坂本昌也国際医療福祉大学 医学部教授 国際医療福祉大学 内科部長・地域連携部長

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

「薬の飲み忘れ」や「注射の打ち忘れ」は主治医へ相談を

公開日: 更新日:

 糖尿病の薬を飲み忘れたり、インスリン注射を打ち忘れたり……。糖尿病を患う多くの人が、経験があるのではないでしょうか?

 薬の飲み忘れや注射の打ち忘れは血糖コントロールの悪化につながるのでやめていただきたいのですが、「100%完璧に」とはなかなかいかないものです。

「日本イーライリリー」が2017年に経口糖尿病治療薬を服用している2型糖尿病患者2942人を対象に、残薬に関する調査を行いました。残薬とは、飲み忘れて残った薬のことです。

 この調査結果によると、「残薬がある」と答えた人は33・1%。残薬がある患者さんの服用回数で最も多かったのは「1日3回以上」で、40・2%でした。

 また、残薬がある患者さんで困っていることについて聞いたところ、1位「薬の種類が多い」(26・3%)、2位「一度に飲む量が多い」(22・4%)、3位「タイミングを守ることが難しい」(17・5%)と、薬の量や種類、服薬のタイミングに関する項目が上位になりました。

 この調査では、「病識・治療態度」と「生活スタイル・性格」に関する回答を、因子分析を用いて分析。残薬が生じている患者さんには2つのタイプの傾向がみられたそうです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い