緊急事態宣言解除後に感染者急増のナゾ 「腸管」で持続感染?

公開日: 更新日:

 マスク着用、手指消毒、3密回避を徹底し、首都圏では延長を含めて2カ月半も緊急事態宣言を続けた。この間、感染者をあぶり出すPCR検査が全国で毎日約2万~7万件ほど行われ、陽性者の隔離も続けてきた。

 ところが、大都市圏での緊急事態宣言が解除されて間もなく東京、大阪で1日当たりの新規感染者数が急増。これまで新規感染者が見られなかった地方でも感染者が増えた。早くも第4波襲来への懸念が高まっている。

 期待されたワクチンも当面あてにできないようだ。筑波大学の人工知能を使った研究によると、東京都で仮に昨年夏の第2波と同じペースで感染が再拡大した場合、ワクチン接種がどう影響するかを試算したところ、5月中旬には第4波のピークを迎える可能性があり、その場合、東京都の1日の感染者数は1850人になるという。一方、高齢者に優先接種を行い、1日0・3~1%の都民にワクチン接種ができたとしても1日1500人以上の感染者が予想され、感染拡大を抑えることはできないとしている。

 なぜ、感染拡大を抑制できないのか。感染力の強い変異株が欧米から侵入、拡大しているといわれるが、街中の無症状スプレッダーの影響も無視できないのではないか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」