アトピー性皮膚炎は症状を繰り返すのが当たり前な病気ではない

公開日: 更新日:

 アトピー性皮膚炎は、皮膚の素質アレルギー体質に、環境因子が加わって症状が出る。

「引き金はさまざまで、またさまざまな要因が絡み合って悪循環を起こしており、単一の原因だけで起きる病気ではありません。原因を探しそれを除去しさえすれば良くなる病気ではないのです。アトピー性皮膚炎の症状が頻回に再発を繰り返し、悪化しているのは、持続する炎症のために複数の悪循環が起きているため。まずは徹底して炎症を止めなければなりません」

 その第一選択が、ステロイド外用薬だ。

 塗る量が少ないと効果がない。人さし指の先端から第1関節までの量が手のひら約2枚分の皮膚の面積に塗る量だ。症状がある部分すべてに塗る。

「毎日、規定の回数、十分量のステロイド外用薬を塗れば、かゆみは消えていきます。しかし、皮膚の症状が消えても、皮膚の下では炎症がまだ消えていません」

■皮膚の炎症が消えてからが大切


 炎症の程度は、TARC(ターク)というアトピー性皮膚炎に関係する物質を測定すれば分かる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々