アトピー性皮膚炎は症状を繰り返すのが当たり前な病気ではない

公開日: 更新日:

 アトピー性皮膚炎は、皮膚の素質アレルギー体質に、環境因子が加わって症状が出る。

「引き金はさまざまで、またさまざまな要因が絡み合って悪循環を起こしており、単一の原因だけで起きる病気ではありません。原因を探しそれを除去しさえすれば良くなる病気ではないのです。アトピー性皮膚炎の症状が頻回に再発を繰り返し、悪化しているのは、持続する炎症のために複数の悪循環が起きているため。まずは徹底して炎症を止めなければなりません」

 その第一選択が、ステロイド外用薬だ。

 塗る量が少ないと効果がない。人さし指の先端から第1関節までの量が手のひら約2枚分の皮膚の面積に塗る量だ。症状がある部分すべてに塗る。

「毎日、規定の回数、十分量のステロイド外用薬を塗れば、かゆみは消えていきます。しかし、皮膚の症状が消えても、皮膚の下では炎症がまだ消えていません」

■皮膚の炎症が消えてからが大切


 炎症の程度は、TARC(ターク)というアトピー性皮膚炎に関係する物質を測定すれば分かる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった