足だけでなく右手まで…松前ひろ子さん変形性股関節症との苦闘

公開日: 更新日:

 人前では足を引きずらないように常に足を緊張させていたものですから、筋肉が硬直してますます悪化していきます……。でも、手術は避けたかったのでプールに通って筋肉をつけるように頑張っていたそんな折、主人が病気で入退院を繰り返すようになりました。

 看病で病院を訪れた際、足を引きずる私を見た先生方が「いま手術しないと大変ですよ」とおっしゃいました。でも私は「大丈夫です」と断り続け、病院から仕事に行くような状態で主人を看病しました。

 2019年の8月、主人が天国へ旅立って、そうこうしているうちに年が明けるとコロナ禍に見舞われました。仕事ができない状況になったこともあり、「そろそろ手術する時期が来たのかな」と覚悟を決めました。

 ところがその矢先、階段を下りようとして右足を前に出したら、つま先に力が入らずパタンとかかとが落ちたんです。「え?」と思って確認すると、つま先の感覚がなく、右足の指をまったく動かせなくなっていました。

 改めて主人が入院していた病院で診ていただいたら、「つま先の神経が麻痺しているので、このまま人工股関節の置換手術をしても元通り歩けるようにはなりません。足の指に力が入るようトレーニングが必要です」と言うのです。手術をしても治らないと聞いて悩みました。悩みながら自力で少しでも治そうと、痛みをこらえて毎日のようにプールに通いました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々