足だけでなく右手まで…松前ひろ子さん変形性股関節症との苦闘

公開日: 更新日:

 その翌日からは歩行器を使っての歩行。その後は徐々に歩行器なしで歩き、毎食後1000歩、20分ほど歩くことを心掛けました。リハビリ室では、つま先を麻痺させている萎縮した神経を伸ばすのが激痛でした。「先生、神経が切れそうです!」と悲鳴を上げたくらい。でも3~4日もすると痛くなくなり、「体ってすごいな」と思いました。

 1カ月で退院して、今は病院から紹介されたリハビリ専門病院に通っています。長年、痛みをかばいながら歩いていたクセもあるので、それを修正するまで時間がかかりそうです。9月には手根管症候群の手術も予定しています。

 主人を亡くして寂しいですけれど、おかげさまでたくさんの方に見守られていると感じます。ファンの方々からも事務所へたくさんお見舞いをいただきまして、決してひとりではないと思えました。だから、もうしばらく元気で歌い続けたい。一歩一歩、地道に頑張っていきます。

(聞き手=松永詠美子)

▽松前ひろ子(まつまえ・ひろこ)1950年、北海道生まれ。いとこである北島三郎の内弟子として修業後、69年「さいはての恋」でデビュー。2年後に交通事故に遭い一時活動を休止したが、80年に再デビューを果たし、「祝いしぐれ」「初孫」などがヒット。歌手人生52年を迎えた今年、新曲「春隣り」を発表。BS日テレ「あさうたワイド」(毎週木曜朝5時~)では三山ひろしと司会を務めている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々