著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

ストレスにならない適度な運動が「仕事力」を高める

公開日: 更新日:

 20分後、24時間後、2日後にそれぞれテストを行ったところ、運動をしていた2つのグループは、何もしなかったグループより成績が良く、特に軽くこいでいたグループが最も単語を覚えていた結果が明らかになったそうです。

 なぜ、ハードにこいだグループより、軽くこいだグループの方が成績が良かったのか?

 面白いことに、激しい運動をしたグループは、神経細胞の発生や成長、維持や再生を促すBDNF(脳由来神経栄養因子)と呼ばれるタンパク質が増えた一方、ストレスホルモンであるコルチゾールも上がってしまったそうです。

 ハードな運動は、当然負荷もかかりますから、アスリートでもない限り、自分を追い込むほどの運動はかえって逆効果ということが示されたのです。ストレスにならない適度な運動こそ、脳を効果的に働かせる名コーチ。むやみやたらに運動すればいいというわけではないのです。

 また、イリノイ大学のチャドック・ヘイマンらの研究チームは、運動をすると脳の「白質」と呼ばれる部位の機能が強化されることを明らかにしています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々