のど<上>「のみ込み力」の低下を知る10の症状 専門医が解説

公開日: 更新日:

 食べ物や飲み物を「のみ込む」ことを、医学用語で「嚥下」という。この機能(のみ込み力)が低下すると食べることが自由にできなくなる。それゆえ、のみ込み力は人が生きていく上で最も重要な機能のひとつだ。

「のみ込み力」は、脳梗塞パーキンソン病などの重い病気にならないと衰えないと思い込んでいる人は多いが、それは誤解。病気とは関係なく、年を取るとのみ込み力は確実に低下する。なぜなら、老化によって、のどの機能が弱くなるからだ。

「のどを鍛えて誤嚥肺炎を防ぐ! 嚥下トレーニング」(メイツユニバーサルコンテンツ)の著者で、神鋼記念病院(神戸市)耳鼻咽喉科の浦長瀬昌宏科長が言う。

「外来でのどの症状を訴える患者さんを多く診察しますが、内視鏡で確認すると高齢者ののどに唾液がたまっていることがよくあります。これはのみ込み力が弱っている証拠です。人は無意識に唾液をのみ込み続けています。しかし、のみ込み力が弱くなると、唾液をのみ込み切れずに、のどにたまってしまうのです」

 一般的に嚥下障害というと、通常の食事がうまく食べられないと考えるが、実際にはそれよりもかなり前の段階でのみ込む力の衰えは表れているのだ。のどの違和感を訴えて耳鼻咽喉科を受診する人の約30%がのみ込みに問題があると報告されているという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  5. 5

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 8

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  4. 9

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

  5. 10

    沢口靖子も菅田将暉も大コケ不可避?フジテレビ秋ドラマ総崩れで局内戦々恐々…シニア狙いが外れた根深い事情