唾液腺<下>質の良いサラサラ唾液を出すコロコロガム法とは

公開日: 更新日:

 体内への入り口である口では「唾液腺」から常に唾液が分泌されていて、病気から体を守る免疫力の一翼を担っている。唾液には、口内を清潔に保つ自浄作用、病原菌に対する抗菌作用(免疫作用)、口内を中性に保ち常在菌の活動を抑える緩衝作用などがあるからだ。そして唾液の流れ(循環)によって、病原菌などは胃に送られ殺菌されている。

 唾液には「サラサラ唾液」と「ネバネバ唾液」があり、両方のバランスで口内は良い状態が保たれている。リラックスしているときは副交感神経が優位に働き、サラサラとした唾液が多く分泌され、唾液の流れがいいので免疫力が維持されている。一方、交感神経が優位に働いているときにはネバネバとした唾液が分泌される。また、心身にストレスを感じているときには、舌の動きも悪くなり、唾液の流れが滞るので免疫力が低下する。

 では、質のいいサラサラ唾液の分泌を促進させる簡単な方法はないのか。「イーブレスクリニック心斎橋」(大阪市)の本田俊一院長(歯科医師)が言う。

「たっぷりと唾液を出し続ける方法に、口内の異物反射を利用した『コロコロガム法』があります。無香料・無糖で、硬めの噛みごたえのあるガムを口に含みます。球体を作れるようになるまでよく噛みます。よく噛むことで、唾液が分泌されます。次に、球体となったガムを舌の上に置き、異物として認識させることにより、しっかり唾液を分泌させることができます。自然と口の中にスペースができるので、無意識に舌が動くようになり、ますます唾液が湧き出すという仕組みです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か