のど<上>呼吸力を鍛える神様体操と誤嚥を防ぐ首ストレッチ

公開日: 更新日:

 のどは、酸素を体に取り入れて二酸化炭素を排出するための「呼吸」、食べ物をのみ込む「嚥下」、それからコミュニケーションに欠かせない「発声」に関わる重要な器官。その衰え方には個人差はあるものの、のどの力は40~50代から衰え始める。

 しかし、のどの衰えは健康診断では見つけられないし、足腰の衰えのような自覚もしにくい。放置していると徐々に肺炎のリスクを高め、寿命を縮めてしまう。大手民間病院グループ「カマチグループ」のリハビリテーション関東統括本部長である稲川利光医師が言う。

「年代別に見ると70代に入ったあたりから肺炎で亡くなる人の割合がぐっと増えます。原因はのどの力の衰えです。高齢者の肺炎の原因の60~80%は誤嚥性肺炎だとされます。誤嚥とは、本来なら食道に送られるべき飲食物や唾液が気管や肺に入ってしまうことです。この誤嚥によって細菌が肺に入り肺炎を起こすのです。誤嚥したからといって、すぐに肺炎が起こるわけではありませんが、のどの力が衰えて頻繁に誤嚥するようになると、高齢者だと健康寿命は短くなり、命を失うことにもなります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    JリーグMVP武藤嘉紀が浦和へ電撃移籍か…神戸退団を後押しする“2つの不満”と大きな野望

  2. 2

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  3. 3

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  4. 4

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

  5. 5

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  1. 6

    FW大迫勇也を代表招集しないのか? 神戸J連覇に貢献も森保監督との間に漂う“微妙な空気”

  2. 7

    結局「光る君へ」の“勝利”で終わった? 新たな大河ファンを獲得した吉高由里子の評価はうなぎ上り

  3. 8

    飯島愛さん謎の孤独死から15年…関係者が明かした体調不良と、“暗躍した男性”の存在

  4. 9

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  5. 10

    中日FA福谷浩司に“滑り止め特需”!ヤクルトはソフトB石川にフラれ即乗り換え、巨人とロッテも続くか