統合失調症のAI早期診断プログラム 5年以内の実用化を目指す

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 100人に1人弱が発症するとされる「統合失調症」。発症から治療を開始するまでの時間が短いほど、よりよく回復するといわれている。

 しかし、その早期発見がなかなか難しい。他の精神疾患にも言えることだが、統合失調症は医師が症状と経過をみることにより診断され、客観的な検査などによる診断法が確立されていないからだ。

 たとえ診断されたとしても、統合失調症は「幻覚」や「妄想」を信じ込み、患者自身が病気だと思っていないことが多い。客観的な検査値などのデータが示せないため、治療の必要性を患者に納得してもらうのに時間がかかるのだ。

 そんな問題を改善しようと開発が進められているのが、「AI(人工知能)を活用した統合失調症の早期診断プログラム」。日本医療研究開発機構の今年度の「医工連携・人工知能実装研究事業」に採択されている。

 どんな医療機器プログラムを目指しているのか。研究開発代表者である国立精神・神経医療研究センター・精神保健研究所の橋本亮太部長(大阪大学招聘教授)が言う。

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