自由診療歯科医が教える歯のケア(1)フッ素入りジェルで磨き水でゆすがない

公開日: 更新日:

 若い頃の虫歯は、目につきやすい歯冠、それも歯面にできやすいのに対し、60歳では歯肉が下がることで外からは見えにくい歯肉と象牙質がむき出しの歯根に隙間ができ、そこに虫歯ができる。

「歯は表面からエナメル質→象牙質→歯髄(神経)という3層構造になっています。歯肉と歯根との隙間ではエナメル質が象牙質を覆っておらず、食べカスがたまりやすい。そのため、虫歯ができ、簡単に歯髄に到達してしまう。結果、歯の根元の部分がダメになってしまうのです」

 では、歯磨きの仕方はどのように変えるべきか?

「まず、食後の歯磨きの前にフロスか歯間ブラシを使って歯と歯の間の食べカスをかき出すこと。そのうえで歯磨きをします。注意したいのは中高年は必ずフッ素入りの歯磨きジェルを使うことです。このとき、歯磨き後の水でのすすぎはしないで、吐き出すだけにしましょう。さらに、寝る前にフッ素入りの洗口液で口をゆすぐのがいいでしょう」

 そこまでやる必要があるのか、疑問に思う向きもあるだろう。

「年を取って歯列が乱れたり歯肉がやせると、歯磨きでは届かない部分が多くなり、唾液の質も変わって細菌などに対する防御力も低下します。それを補うには若い頃と同じ歯磨きだけではダメなのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった