軽度認知障害から認知症に移行させないためには何をすべきか

公開日: 更新日:

 軽度認知障害(MCI)とは、健常と認知症の中間に位置するグレーゾーンの段階です。患者数は国内に450万人以上とされ、診断から1年で10%、4年で40%が認知症に移行しています。ただ、すべての人が認知症を発症するとは限らず、適切に対処すれば4人に1人は健常な脳の状態にUターンできることが分かってきたのです。

 最も知られているのが「運動」です。有酸素運動と筋力トレーニング、バランス運動の3つをマルチに行うことが重要で、有酸素運動であればウオーキングや水中ウオーキング、サイクリングが挙げられます。なかでも「インターバル速歩」と呼ばれる、「さっさか歩き」と「ゆっくり歩き」を交互に繰り返すウオーキング法が有効とされ、人と会話ができないくらいの速度で歩くのがポイントです。筋トレは過度に行いすぎると血圧が上がる恐れがあるので、自宅でできるスクワットを10回を目安に3日に1度の頻度で行うといいでしょう。

 さらに高齢者で気を付けたいのが「転倒」です。転倒による骨折は寝たきりの入り口とされ、認知症の発症リスクが高まりやすい。転倒を防ぐためにも、30秒間の片足立ちで体幹のバランスを鍛えるようにしてください。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い