著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

アーティチョークは朝食で 食物繊維が豊富で食後血糖値を抑制

公開日: 更新日:

 アーティチョークはキク科の多年草で、チョウセンアザミとも呼ばれます。芋、ゆり根、カリフラワーの軸を合わせたような独特の食感と風味を併せ持っていて、地中海沿岸では春から初夏の旬を彩る野菜として一般家庭でも食べられている食材です。

 日本には江戸時代にオランダから持ち込まれ栽培されましたが、食材としてではなく観賞用として広まったそうです。最近、本格的なイタリアンやフレンチを提供するお店も増えたことから、日本でも流通し始めました。国内では、三浦半島をはじめ千葉県、大阪府、茨城県、神奈川県、群馬県などで無添加の良質なアーティチョークが生産されています。

 食物繊維量が大変多く100グラム中、8.6~8.7グラムと野菜の中でもトップクラス。中でもカルシウムなどのミネラルの吸収を促す働きがある水溶性食物繊維のイヌリンが含まれています。コレステロール値や中性脂肪値を下げたり、便通改善効果もありますし、朝ごはんにイヌリンを摂取することで夕食時の食後血糖値を抑制する作用も報告されています。ぜひ、朝食に取りたい食材ですね。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ