性感染症編(7)フレイルとの関係 ドスンと座るようになったら要注意

公開日: 更新日:

 体の衰弱は足腰に表れる。その主な原因は筋肉量の減少にある。実はこの筋肉量の減少に性感染症も関わっていることをご存じだろうか? 「性感染症 プライベートゾーンの怖い医学」(角川新書)の著者で日本性感染症学会の功労会員でもある「プライベートケアクリニック東京」の尾上泰彦院長に聞いた。

 HIV感染があると老化が10~15年早く進行することが報告されている。実際、加齢により発症する糖尿病、高血圧症、慢性腎障害、精神疾患、がん、骨粗しょう症などの病気において、HIV患者の罹患率は10~15歳上の年齢層の罹患率と一致しているといわれる。認知機能や握力などの低下も見られ、それはHIV感染症による慢性炎症がフレイルを進行させるからだとされている。

「フレイルとは、簡単にいうと『加齢により心身が老い衰えた状態』のことを指します。海外の老年医学の分野で使用されている英語の『Frailty(フレイルティ)』が語源です。これは『虚弱』『老衰』『脆弱』などを意味します。日本では正しく介入すれば戻るという意味を強調するため、フレイルという日本語訳になっています」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも