性感染症編(11)サル痘の国内患者数は3人 怖がり過ぎる必要はないが…

公開日: 更新日:

 世界保健機関が国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態だと宣言しようとしたサル痘。性的接触を含む接触感染によるこの病気は60歳以上でも注意が必要だ。しかし、最近は話題に上らないが、どうなっているのか? 「性感染症 プライベートゾーンの怖い医学」(角川新書)の著者で日本性感染症学会の功労会員でもある「プライベートケアクリニック東京」の尾上泰彦院長に話を聞いた。

「国立感染症研究所の感染症発生動向調査(8月29日~9月4日)によると、日本のサル痘の累計患者数は東京2人、千葉1人の計3人です。ただし、これは報告された数であり、もっと多いかもしれません。怖がりすぎるのも問題ですが、軽く考えてもいけません」

 サル痘は、サル痘ウイルスによる急性発疹性疾患で、日本では4類感染症に分類されている。1970年にヒトでの感染が発見され、コンゴ盆地型と西アフリカ型のウイルスが確認されている。前者の死亡率は10%、後者は1%とされている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い