緑内障とその予備軍は10月以降の薄暮時間帯での運転と歩行に注意

公開日: 更新日:

 しかし、薄暮時間帯の運転で最も注意が必要なのは、患者数の多さの割に知られていない緑内障と加齢黄斑変性症のドライバーだ。

「緑内障の有病率は40代で20人に1人、60歳で10人に1人といわれるほど多い。主な症状として視野狭窄が知られていますが、実は暗順応の遅延が進むことが明らかになっています。米国で進行中の共同初期緑内障治療研究(CIGTS)では患者600人を対象としていますが、そのなかでは暗順応の遅延が見られたと米国の白内障と緑内障の専門医が報告しています。この専門医は別の研究では緑内障の自覚症状のない、高眼圧症の患者でさえも『暗順応遅延』があったと話しているのです」

■加齢黄斑変性症やアルツハイマー病でも「暗順応遅延」が起こる

 加齢黄斑変性症もまた、「暗順応遅延」が起きる目の病気だ。加齢によって黄斑部と呼ばれる、目の網膜中心部にある光感度の一番高い部位に変性が生じ、視界のゆがみや視力障害が起こる。このとき、錐体細胞と杆体細胞もダメージを受ける。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動