緑内障とその予備軍は10月以降の薄暮時間帯での運転と歩行に注意

公開日: 更新日:

「網膜は、ものを見るためのフィルムにあたります。網膜の中心に多く分布して主に明るいところで働く錐体細胞と、視野中心からやや離れた位置にあって暗いところで働く杆体細胞があります。明るい場所から暗い場所へと移動すると、働く細胞は錐体視細胞から杆体視細胞へと交代します。この現象を『暗順応』と言います。逆に、暗い場所から明るい場所に移動すれば『明順応』が起きます。明順応よりも、暗順応の方がはるかに長く時間がかかるため、急に暗くなると見えづらくなるのです」

 通常は7分くらいで暗順応は完了するが、病気によってはそれが遅延する人がいるので注意したい。有名なのが夜盲症だ。主に杆体細胞が障害される病気で、先天性のものと後天性のものがある。

「先天性はさらに非進行性と進行性に分かれ、後者では成人以降での発症も珍しくありません。例えば、子どもの頃から始まり、徐々に視野が狭窄して視力も低下していく網膜色素変性症は、その代表です」

 一方、後天性の夜盲症では、成人以降に急激な夜盲を自覚することが多い。日本では腹部や消化器の手術後のビタミンA並びにE欠乏による夜盲症などが知られている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  2. 2

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  3. 3

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  2. 7

    高市首相のいらん答弁で中国の怒りエスカレート…トンデモ政権が農水産業生産者と庶民を“見殺し”に

  3. 8

    ナイツ塙が創価学会YouTube登場で話題…氷川きよしや鈴木奈々、加藤綾菜も信仰オープンの背景

  4. 9

    高市首相の台湾有事めぐる国会答弁引き出した立憲議員を“悪玉”にする陰謀論のトンチンカン

  5. 10

    今田美桜「3億円トラブル」報道と11.24スペシャルイベント延期の“点と線”…体調不良説が再燃するウラ