著者のコラム一覧
東敬一朗石川県・金沢市「浅ノ川総合病院」薬剤部主任。薬剤師

1976年、愛知県生まれの三重県育ち。摂南大学卒。金沢大学大学院修了。薬学博士。日本リハビリテーション栄養学会理事。日本臨床栄養代謝学会代議員。栄養サポートチーム専門療法士、老年薬学指導薬剤師など、栄養や高齢者の薬物療法に関する専門資格を取得。

注射はイヤ…でもどうしてもやらなければいけないケースがある

公開日: 更新日:

 そのため、内服薬や外用薬よりも注射薬の方が一般的に効果は強く、またその効果発現時間が早いことが特徴といえます。比較的身近なクスリで例を挙げると、「抗菌薬」がわかりやすいでしょう。風邪などの軽い症状には、内服の抗菌薬が処方される場合があります(そもそも風邪に抗菌薬が必要かどうか自体疑問ではありますが)。しかし、それが肺炎などの重篤な感染症の場合には、内服薬では到底太刀打ちできないため、注射の抗菌薬が投与されます。

 注射薬には静脈内に直接投与するもの、皮下に投与するもの、筋肉内に投与するものなどがあり、それぞれクスリの特性によって投与方法が決まってきます。新型コロナウイルスなどに用いられているワクチンは皮下、筋肉内に投与するクスリの代表的なものです。

 注射薬は重篤な疾患の治療にとても有効であり、大事なものです。注射薬がなければ助けられない疾患もあるので、どうしても必要な場合があります。それでも、「できれば痛い思いをしたくない」というのは万人の希望に間違いありませんけどね。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  4. 4

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  5. 5

    timelesz篠塚大輝“炎上”より深刻な佐藤勝利の豹変…《ケンティとマリウス戻ってきて》とファン懇願

  1. 6

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  2. 7

    国民民主党“激ヤバ”女性議員ついに書類送検! 野党支持率でトップ返り咲きも玉木代表は苦悶

  3. 8

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  4. 9

    波瑠のゴールインだけじゃない? 年末年始スクープもしくは結婚発表が予想される大注目ビッグカップル7組総ざらい!

  5. 10

    アヤックス冨安健洋はJISSでのリハビリが奏功 「ガラスの下半身」返上し目指すはW杯優勝