帯状疱疹ワクチン接種で認知症リスク低下…国際学術誌に発表

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 学術誌「ネイチャーメディシン」に帯状疱疹ワクチンの接種で認知症のリスクが低下したという研究結果が昨年発表された。帯状疱疹ワクチンは明日4月1日から定期接種となる。これを機に、検討してはどうか。

「ネイチャーメディシン」に発表された研究は次のようなものだ。帯状疱疹を予防する帯状疱疹ワクチンには、不活化ワクチン(シングリックス)と生ワクチンがあるが、不活化ワクチンを接種したグループと、生ワクチンを接種したグループ(いずれも65歳以上、各10万人)を対象に、6年以内に認知症と診断された割合を比較。結果、不活化ワクチンのグループはもう一方の生ワクチンのグループに対して認知症リスクが17%低かった。

 さらに同年7月30日米国開催の「アルツハイマー病協会国際会議」でも、不活化ワクチンであるシングリックスが認知症リスクを低下するという後ろ向きコホート研究の結果が発表された。50歳以上の米国人1億1500万人以上を対象としたもので、アルツハイマー病リスクが接種3年以内で27%、5年以内で23%低下していた。

「帯状疱疹は厄介な病気です」と言うのは、世界最大規模の帯状疱疹疫学調査「宮崎スタディ」の責任者を務める「外山皮膚科」院長、外山望医師だ。

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