年間1万6300人超ペース「梅毒」が引き起こす「目」の病気…視力障害の引き金に

公開日: 更新日:

 中でも多いのが目の中に炎症を起こす病気の総称である「ぶどう膜炎」で、視神経炎、硝子体炎といった後眼部病変が目立つ。

「症状は両目に現れることが多く、充血、視力低下や視野欠損、かすみ目、飛蚊症、羞明が起きることが知られています」  梅毒によるぶどう膜炎で多いのは、目の奥に位置する網膜や脈絡膜に炎症が起きる網脈絡膜炎で、この病気は硝子体炎を伴い、徐々に大きな病変になるという。

「急性梅毒性後部プラコイド脈絡網膜炎では網膜中央の黄斑部に黄白色病巣を来し、これはかつてHIV感染を合併した梅毒患者に特徴的な病態とみられていました。しかし、いまはHIVとは関係なく、梅毒性眼疾患に特徴的な病態と考えられています」

■疑いがあれば眼科医に知らせる

 梅毒は病期による分類がなされているが、梅毒性眼疾患も臨床症状から病期や感染時期をある程度推測が可能だといわれている。

「母親からうつされる先天梅毒では生後3カ月ごろまでに眼底に網脈絡膜炎を生じます。乳幼児期は虹彩炎や涙嚢炎など、また学童期以降では角膜実質炎なども生じ、生涯にわたり角膜実質炎混濁を残すことがあります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃