乳幼児の湿疹に注意! 積極的治療で食物アレルギーの連鎖を断つ

公開日: 更新日:

 それも積極的に塗った方がいい。前出の国立成育医療研究センターが全国の小児アレルギー専門病院と共同で行った最新の研究では、乳児期早期にアトピー性皮膚炎を発症した乳児を無差別に2群に分け、ステロイド外用薬を、一方は湿疹がない部位も含めた全身に、もう一方は湿疹のある部位にだけ塗布。結果、全身にステロイド外用薬を塗った群では経皮感作が抑えられ、生後28週後の鶏卵アレルギーの発症率は25%低かった。

「この研究で、湿疹がある場合、早い段階でステロイド外用薬を積極的に塗った方が経皮感作を抑えられ、食物アレルギーの発症率を下げられることが明らかになったのです。世界で初めての報告になります」

 アレルギー症状は症状がひどくあると生活の質(QOL)が低下し、集中力が低下し、学業や仕事に影響が出ることがある。“入り口”のアトピー性皮膚炎でしっかり食い止め、アレルギーマーチを起こさないようにしたい。ステロイド外用薬の副作用を心配するあまり、適切量を塗らなかったり、勝手にやめたりする新米パパ・ママもいるが、それでは症状をこじらせてしまいかねない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状