乳幼児の湿疹に注意! 積極的治療で食物アレルギーの連鎖を断つ

公開日: 更新日:

「皮膚のバリアー機能が低下すると、卵などの食品や花粉、ハウスダストといった、本来は皮膚から入ってこられないアレルギー原因物質(抗原)が皮膚から侵入。それらを攻撃しようとする免疫細胞と接触し、経皮感作が起こる。そしてアトピー性皮膚炎という最初のアレルギー症状が引き起こされるのです」(馬場直子部長=以下同)

 全身の保湿をしっかりすることで皮膚のバリアー機能低下を防げる。国立成育医療研究センターの研究者は、アトピー性皮膚炎の家族歴があるハイリスクの乳児に対し、生後すぐから保湿スキンケアをしっかり行った場合、アトピー性皮膚炎の発症がどうなるかを調べた。すると、アトピー性皮膚炎を発症するまでの期間は、特に何もしなかった群に対して有意に延長。32週後でアトピー性皮膚炎の発症を約30%抑えられるとの結果が出た。

■皮膚に湿疹があればステロイド外用薬

 ただし「保湿さえしていればOK」ではない。

「皮膚に赤みや湿疹が出てしまったらアトピー性皮膚炎と考えられる。そうなると保湿剤だけではダメで、ステロイド外用薬を塗らなければなりません」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景