著者のコラム一覧
下山祐人あけぼの診療所院長

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

「ものにときめいて刺激を受けられるなんて今のうちよ!」83歳の女性患者からのアドバイス

公開日: 更新日:

 訪問診療の現場ではたびたび人生の先輩方からアドバイスをいただきます。

「私なんてもう切り干し大根みたいになっちゃった! 時間の流れはあっという間よ~。ものにときめいて刺激を受けられるなんて若いうちにしかできないんだから、今を大切にしなさい!」

 先日はこんなお言葉を。

 83歳の女性患者さんで、心房細動を患っている方です。この病気は、心臓の中にある心房という部位に異常な電気信号が起こることで、不整脈やそれにともなう息切れや倦怠感などの症状が出ます。

 血圧を低くする薬を内服しており、たまに薬の効果が強く出過ぎて血圧が低くなり、めまいを起こすことがあります。どのタイミングで、どの薬を、どの程度飲むべきかを気にかけていて、そのたびに相談の電話をいただいていました。

 ある日などは、「今日は大学病院に検査を受けに行く日。今は血圧が低いから薬を飲んだらめまいがする可能性があるけど、逆に移動して血圧が高くなる可能性もあるし、不安に思っている。だけど大学の先生にはなかなかじっくり相談できない」と、通院する前に当院に電話をいただいたこともありました。その時は具体的な血圧の数値を出しながら、基本的にご自身でご判断していただいて、不安な時は中止して大丈夫だとお伝えしました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カーリング女子フォルティウス快進撃の裏にロコ・ソラーレからの恩恵 ミラノ五輪世界最終予選5連勝

  2. 2

    南原清隆「ヒルナンデス」終了報道で心配される“失業危機”…内村光良との不仲説の真相は?

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  5. 5

    高市政権「調整役」不在でお手上げ状態…国会会期末迫るも法案審議グダグダの異例展開

  1. 6

    円満か?反旗か? 巨人オコエ電撃退団の舞台裏

  2. 7

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  3. 8

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 9

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  5. 10

    近藤真彦「合宿所」の思い出&武勇伝披露がブーメラン! 性加害の巣窟だったのに…「いつか話す」もスルー