著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

ニューヨークの地下鉄ホームの大気汚染が低所得者に深刻な影響? 研究結果が波紋呼ぶ

公開日: 更新日:

 ニューヨークの地下鉄内の大気汚染が、特に黒人やヒスパニックなどの低所得者に深刻な影響を与えていることがわかり、波紋を呼んでいます。

 今回研究結果を発表したのは、ニューヨーク大学のチームです。それによれば、ニューヨークの地下鉄内の大気汚染は、場所によってはWHOが定める基準値の15倍以上に達しているとのことです。

 ほとんどが建設から数十年から100年近く経過した地下鉄トンネル内では、ブレーキをかける際に車輪とレールの摩擦で発生した金属が大量に沈澱しています。それが列車が通るたびに巻き上げられて、大気汚染の原因になっているというのです。

 特にその影響を受けているのは、家賃が安い周辺部に住み、地下鉄での通勤時間が長い低所得者だと指摘。トンネル内の清掃が必要と訴えています。

 しかしそれに対し交通局は「この研究は古いデータを元にしたもの。」と反発。さらに、地下鉄のような公共交通機関が温室効果ガスを減らすために、重要な役割を果たしていること。手頃な値段で利用できて、あらゆる人々にとって公平な移動手段であることを強調しています。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  2. 2

    初の黒人力士だった戦闘竜さんは難病で入院中…「治療で毎月30万円。助けてください」

  3. 3

    吉沢亮は業界人の評判はいいが…足りないものは何か?

  4. 4

    「俺は帰る!」長嶋一茂“王様気取り”にテレビ業界から呆れ声…“親の七光だけで中身ナシ”の末路

  5. 5

    吉沢亮「国宝」150億円突破も手放しで喜べない…堺雅人“半沢直樹ブーム”と似て非なるギャラ高騰の行方

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    トイレ盗撮も…谷村新司が息子を叱れない“恥ずかしい過去”

  4. 9

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  5. 10

    西野カナ×Perfumeショットにファンびっくり…ザワつき巻き起こした「のっち不在ショット」を読み解く