著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

子供のコロナ後遺症は年齢によって症状が異なる…米国医師会誌に研究論文が

公開日: 更新日:

 新型コロナウイルス感染症の罹患後症状(コロナ後遺症)を経験した人は世界で6500万人を超えると推計されています。コロナ後遺症がもたらす健康への影響は今後も数十年にわたって続くと考える専門家もいるようです。

 関節や筋肉の痛み、頭痛、倦怠感、息切れ、長引く咳など、人によってさまざまな症状が生じるコロナ後遺症は、主に成人を対象とした研究によって、その実態が評価されてきました。そのため、子供では後遺症を発症しにくいといった誤解も生じています。そのような中、子供に対するコロナ後遺症の実態を調査した研究論文が米国医師会誌の電子版に2024年8月21日付で掲載されました。

 米国で行われたこの研究では、6~17歳の898人(うち、新型コロナウイルス感染症を経験した子供は751人)が対象になりました。研究参加者は6~11歳の学童期と12~17歳の青年期に分類され、年齢層別にコロナ後遺症の症状が解析されています。なお、コロナ後遺症の症状は、全身、目・耳・鼻・喉、心臓・肺、胃腸、皮膚、筋肉、神経、心理状態、月経の9領域に該当する全89症状が評価されました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  2. 2

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  3. 3

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  4. 4

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  5. 5

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  1. 6

    大炎上中の維新「国保逃れ」を猪瀬直樹議員まさかの“絶賛” 政界関係者が激怒!

  2. 7

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  3. 8

    維新の「終わりの始まり」…自民批判できず党勢拡大も困難で薄れる存在意義 吉村&藤田の二頭政治いつまで?

  4. 9

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?

  5. 10

    SKY-HI「未成年アイドルを深夜に呼び出し」報道の波紋 “芸能界を健全に”の崇高理念が完全ブーメラン