コロナ後遺症…感染後の長引く症状すべてが後遺症とは限らない 岡山大が画期的な研究成果

公開日: 更新日:

 新型コロナが「5類感染症」に移行してから1年たったが、いまでも多くの人がコロナ後遺症に苦しんでいる。まだ、原因も分からず、治療法も確立していない状況だ。なにか、症状を改善する手掛かりはないのか──。岡山大学が発表した研究成果が注目を集めている。

  ◇  ◇  ◇

 岡山大学が発表した論文の内容は、<コロナ感染後の長引く症状のすべてが後遺症とは限らない>というもの。英国の学術誌「サイエンティフィック・リポート」に掲載された。

 岡山大学病院は、2021年2月から新型コロナ後遺症の専門外来を開設し、これまでに950人を超える患者を診てきた。論文によると、コロナ後遺症外来を受診する患者の中に、一定の割合で、さまざまな他の疾患が隠れていることが分かったという。感染後も長引く症状のすべてが、後遺症であるとは限らないということだ。

 21年2月~23年6月の間に後遺症外来を受診した731人を分析した結果、6.8%にあたる50人から、なんらかの疾患(52疾患)が見つかったという。しかも、全体の2.2%にあたる16人は、コロナ後遺症よりも治療を優先すべき疾患があったそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    学力偏差値とは別? 東京理科大が「MARCH」ではなく「早慶上智」グループに括られるワケ

  2. 2

    長嶋一茂が父・茂雄さんの訃報を真っ先に伝えた“芸能界の恩人”…ブレークを見抜いた明石家さんまの慧眼

  3. 3

    亡き長嶋茂雄さんの長男一茂は「相続放棄」発言の過去…身内トラブルと《10年以上顔を合わせていない》家族関係

  4. 4

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  5. 5

    (1)長嶋茂雄氏の「逆転巨人入り」は、銚子の料亭旅館の仲居さんの一言から始まった

  1. 6

    よく聞かれる「中学野球は硬式と軟式のどちらがいい?」に僕の見解は…

  2. 7

    “バカ息子”落書き騒動から続く江角マキコのお騒がせ遍歴…今度は息子の母校と訴訟沙汰

  3. 8

    今秋ドラフトで割食う巨人…“恋人”の創価大・立石正広が「ミスターの後継者」候補と評価急上昇

  4. 9

    長嶋茂雄さんの「まさかの一言」で高級ブランドショップ店員は素っ頓狂な声をあげ目を白黒させた

  5. 10

    北川景子が味わった二度の挫折 仕事の間にロケバス内の猛勉強で明治大商学部に合格した努力家