著者のコラム一覧
田中里佳順天堂医院足の疾患センター長

2002年東海大学医学部卒業、04年同大学形成外科入局、06年米国ニューヨーク大学形成外科学教室留学、12年順天堂大学医学部形成外科学講座准教授、医局長を経て現職を務める。

成長期にローファーを履くと足病のリスクを高めるのはなぜか

公開日: 更新日:

 将来的な足病を予防するには、小児期から対策する必要があるのはご存じでしょうか。

 生まれたばかりの赤ちゃんの足は、ぷっくりとして脂肪が多く扇形に開いています。足骨のほとんどは軟骨で、足を横から見ると土踏まず(アーチ)がない扁平足であることから、バランスが不安定でペタペタ歩きになるのが特徴です。3歳を過ぎると、活発に動き回ることから足部の骨や筋肉、関節が発達して徐々に足底のアーチが形成されはじめ、12~14歳ごろまでに成人の足へと成長していきます。

 そうはいっても、個人ごとに体のプロポーションが異なるのと同じく、足も成長するにつれ筋肉と骨格の割合は人によってさまざまです。

 成長期に上履きやローファーなどの規定靴を履くと、足裏に十分な刺激がかからず足の筋肉の成長を妨げます。ほかにも、足の形状にフィットしない靴の着用を続けることで、将来的に「外反母趾」や「巻き爪」、足趾が伸ばせなくなる「鉤爪趾(クロートー)」、立っている状態で足趾が地面につかない「浮き指」などの足病を引き起こす危険性が高くなります。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市首相が招いた「対中損失」に終わり見えず…インバウンド消費1.8兆円減だけでは済まされない

  2. 2

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  3. 3

    現行保険証の「来年3月まで使用延長」がマイナ混乱に拍車…周知不足の怠慢行政

  4. 4

    長女Cocomi"突然の結婚宣言"で…木村拓哉と工藤静香の夫婦関係がギクシャクし始めた

  5. 5

    「NHKから国民を守る党」崩壊秒読み…立花孝志党首は服役の公算大、斉藤副党首の唐突離党がダメ押し

  1. 6

    国民民主党でくすぶる「パワハラ問題」めぐり玉木雄一郎代表がブチ切れ! 定例会見での一部始終

  2. 7

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  3. 8

    男子バレー小川智大と熱愛報道のCocomi ハイキューファンから《オタクの最高峰》と羨望の眼差し

  4. 9

    長女Cocomiに熱愛発覚…父キムタクがさらに抱える2つの「ちょ、待てよ」リスク

  5. 10

    【武道館】で開催されたザ・タイガース解散コンサートを見に来た加橋かつみ