逆流性食道炎を予防 赤ワインを飲んだ後は頭を高くして寝る

公開日: 更新日:

 いよいよ令和元年もあと半月。年内の仕事も先が見えてきて「クリスマスはおしゃれに赤ワインに肉料理」という人もいらっしゃると思います。しかし、赤ワインは酸性度が高く、食道の粘膜を刺激して胸やけを起こしやすく、いったん胃の中に入ったワインが逆流して再び食道の粘膜を刺激する、「逆流性食道炎」を起こしやすいといわれます。

 赤ワインが「コレシストキニン」というホルモンの分泌を促すといわれているからです。この物質は膵液の分泌を促したり、胆のうを収縮させ胆汁の分泌を促したりする一方で、食道と胃のつなぎ目である噴門部にある下部食道括約筋を緩める働きがあります。そのため、逆流を起こしやすくなるのです。特に40代以降は下部食道括約筋が弱まり、次第に逆流現象が生じやすくなるので注意が必要です。

 単に胃酸が逆流しただけでは病気とは言えませんが、頻繁に逆流現象を起こすようになると「非びらん性胃食道逆流症」という病気とされ、さらにびらんや潰瘍ができるようになると逆流性食道炎という病気になります。

 逆流現象が常態化してびらんや潰瘍ができるようになると、胃酸に弱い食道の粘膜が胃酸に強い胃の粘膜に置き換えられていきます。これをバレット粘膜と呼び、食道がんの前がん病変として最近急激に注目されています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった