(3)「痔の手術をしないとがんになる」と言われて…

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 関東地方に住む元会社社長の佐藤育三さん(仮名=60代)は2024年春、痔ろうの治療のために、ある肛門外科を受診した。痔の患部の画像を見せられ、医師に「痔ろうの手術をしないと、直腸がんになる可能性がありますよ」と言われ、青ざめた。

 お尻を突き出して肛門から直腸の入り口まで検査を受けた。大の大人がそんな姿をさらしているだけで戸惑っているのに、「がんになる可能性」という医師の言葉に動揺した。受付の女性に言われるままに3カ月後の手術の予約を入れたという。

 家に帰っても、「3人の子供はまだ結婚していない。孫を見る前にがんで死ぬのはごめんだ……」との思いが頭の中でぐるぐる駆け巡った。

 同時にあの病院の無機質な対応に、「このまま手術を受けていいものか」という疑問もよぎった。

 佐藤さんによると、問診から検査、診察に至るまで別々の部屋に通されて、それぞれの検査技師や医師に、「次は検査です」「あっ、これは手術ですね」と矢継ぎ早に機械的な対応をされたという。

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