著者のコラム一覧
西内義雄医療・保健ジャーナリスト

医療・保健ジャーナリスト。強みは各地に顔見知りの保健師がいること。両親&義両親の介護・看取りを経験。

ドタキャンと前言撤回はよくある話…親と子供の意識にはギャップがある

公開日: 更新日:

 実はこの日、Aさん夫婦は施設の見学に立ち会うため、熊本行きの飛行機を予約していた。それが無駄になってしまう。興奮気味の妻と電話を代わったAさんが理由を尋ねると「ウチがいいのよ。ご近所さんとも楽しくやっているしね」と義母は謝りながらも、頑として自宅で暮らし続ける意思を変えなかった。

 準備を進めてきた方としてはガックリしてしまうが、そもそも自分の介護話を積極的に進めたがる高齢者はまれだ。子供の気持ちだけで事を進めるのは無理がある。気持ちが揺れ動いている間に大きな決断をせかすのは得策ではないようだ。

 一方、長い間通所リハビリを嫌がっていた人に体験利用までこぎつけたところ、お風呂が気に入ったと前言撤回。友好関係が広がり今では週に2回のお迎えを楽しみにするようになった例もある。

 ドタキャンと前言撤回。突発的な変化は「よくある話」と考えられる気持ちの余裕を持ちたいものだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  2. 2

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  3. 3

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  4. 4

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  5. 5

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  1. 6

    大炎上中の維新「国保逃れ」を猪瀬直樹議員まさかの“絶賛” 政界関係者が激怒!

  2. 7

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  3. 8

    維新の「終わりの始まり」…自民批判できず党勢拡大も困難で薄れる存在意義 吉村&藤田の二頭政治いつまで?

  4. 9

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?

  5. 10

    SKY-HI「未成年アイドルを深夜に呼び出し」報道の波紋 “芸能界を健全に”の崇高理念が完全ブーメラン