著者のコラム一覧
西内義雄医療・保健ジャーナリスト

医療・保健ジャーナリスト。強みは各地に顔見知りの保健師がいること。両親&義両親の介護・看取りを経験。

ドタキャンと前言撤回はよくある話…親と子供の意識にはギャップがある

公開日: 更新日:

 実はこの日、Aさん夫婦は施設の見学に立ち会うため、熊本行きの飛行機を予約していた。それが無駄になってしまう。興奮気味の妻と電話を代わったAさんが理由を尋ねると「ウチがいいのよ。ご近所さんとも楽しくやっているしね」と義母は謝りながらも、頑として自宅で暮らし続ける意思を変えなかった。

 準備を進めてきた方としてはガックリしてしまうが、そもそも自分の介護話を積極的に進めたがる高齢者はまれだ。子供の気持ちだけで事を進めるのは無理がある。気持ちが揺れ動いている間に大きな決断をせかすのは得策ではないようだ。

 一方、長い間通所リハビリを嫌がっていた人に体験利用までこぎつけたところ、お風呂が気に入ったと前言撤回。友好関係が広がり今では週に2回のお迎えを楽しみにするようになった例もある。

 ドタキャンと前言撤回。突発的な変化は「よくある話」と考えられる気持ちの余裕を持ちたいものだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ