著者のコラム一覧
荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

年を取ると白目もたるむ…結膜弛緩症は重度だと白目が黒目に乗り上げる

公開日: 更新日:

 加齢によって「たるむもの」と聞いて、何を連想するでしょうか。ボディーラインやフェースライン、あるいは気持ちがたるむと思いついた人もいらっしゃるかもしれませんね。今回、眼科医である私がお伝えしたい「たるみ」は、「白目のたるみ」です。

 白目のたるみの正式な病名は、「結膜弛緩症(けつまくしかんしょう)」といいます。

 私たちの目には白目部分があります。白目は、白い強膜の上を透明で柔らかい膜(結膜)が覆うことでできています。本来、結膜はぴったりと白目を覆っているもの。それが弛緩、つまり緩んでしまい、たるんでくる場合があります。

 もっとも、結膜は上下左右によく動く眼球の動きに耐えられるように、もともとある程度は緩んでいるものではあります。決してピーンと張った状態ではない。ところが、何らかの理由によって、この緩みが過度になることがあり、伸びてたるんでいくのです。

 冒頭に「加齢」とは書きましたが、なぜ「結膜弛緩症」になるのかは、実のところまだはっきりと原因がわかっていません。ですが、この症状を訴える患者さんには年齢を重ねた方が多いため、加齢がひとつの原因であるだろうと考えられています。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層

  3. 3

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 4

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    陰謀論もここまで? 美智子上皇后様をめぐりXで怪しい主張相次ぐ

  2. 7

    白木彩奈は“あの頃のガッキー”にも通じる輝きを放つ

  3. 8

    渋野日向子の今季米ツアー獲得賞金「約6933万円」の衝撃…23試合でトップ10入りたった1回

  4. 9

    12.2保険証全面切り替えで「いったん10割負担」が激増! 血税溶かすマイナトラブル“無間地獄”の愚

  5. 10

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?