著者のコラム一覧
荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

年を取ると白目もたるむ…結膜弛緩症は重度だと白目が黒目に乗り上げる

公開日: 更新日:

 加齢によって「たるむもの」と聞いて、何を連想するでしょうか。ボディーラインやフェースライン、あるいは気持ちがたるむと思いついた人もいらっしゃるかもしれませんね。今回、眼科医である私がお伝えしたい「たるみ」は、「白目のたるみ」です。

 白目のたるみの正式な病名は、「結膜弛緩症(けつまくしかんしょう)」といいます。

 私たちの目には白目部分があります。白目は、白い強膜の上を透明で柔らかい膜(結膜)が覆うことでできています。本来、結膜はぴったりと白目を覆っているもの。それが弛緩、つまり緩んでしまい、たるんでくる場合があります。

 もっとも、結膜は上下左右によく動く眼球の動きに耐えられるように、もともとある程度は緩んでいるものではあります。決してピーンと張った状態ではない。ところが、何らかの理由によって、この緩みが過度になることがあり、伸びてたるんでいくのです。

 冒頭に「加齢」とは書きましたが、なぜ「結膜弛緩症」になるのかは、実のところまだはっきりと原因がわかっていません。ですが、この症状を訴える患者さんには年齢を重ねた方が多いため、加齢がひとつの原因であるだろうと考えられています。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  4. 4

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  5. 5

    2025年は邦画の当たり年 主演クラスの俳優が「脇役」に回ることが映画界に活気を与えている

  1. 6

    真木よう子「第2子出産」祝福ムードに水を差す…中島裕翔「熱愛報道」の微妙すぎるタイミング

  2. 7

    M-1新王者「たくろう」がネタにした出身大学が注目度爆上がりのワケ…寛容でユーモラスな学長に著名な卒業生ズラリ

  3. 8

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  4. 9

    高市政権の積極財政は「無責任な放漫財政」過去最大122兆円予算案も長期金利上昇で国債利払い爆増

  5. 10

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手