巨大台風が招く「気象病」…怖いのは風雨だけじゃない

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 巨大台風10号の接近・上陸で日本列島は大騒ぎだ。中心気圧935ヘクトパスカルは統計史上最強クラス。上陸後、やや勢力は衰えたものの、進路にあたる地域では猛烈な風雨による被害が懸念されている。

 しかし、台風が怖いのは風雨だけではない。台風接近に伴う気圧の急激な低下はさまざまな不調を招く。いわゆる「気象病」だ。弘邦医院の林雅之院長が言う。

「気象病とは、気圧差、寒暖差、湿度によって引き起こされる不調のことですが、台風による気象病は気圧差が最も大きな要因です。頭痛、耳鳴り、めまい、倦怠感、消化器不調や古傷の痛み、スマホやパソコンなどを続けて普段から首凝りや肩凝りを自覚している人は症状がひどくなったりします。うつ症状などメンタル面にも影響します」

 人間の体で最も気圧の変化をとらえるのは耳の奥にある内耳。不順な天候や台風などで気圧の急変が内耳から脳に伝えられ、血圧や脈などを自動調整する自律神経が過剰に反応する。結果、本来のバランスが崩れて、不調を引き起こす。

「気象病は女性に多いと言われますが、それは生理でホルモンバランスが崩れやすく、自律神経が乱れやすいからです。実際、月経前症候群の女性は症状が重くなりがちといわれ、生理と気象病が重なるようだと注意が必要です」

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